海外ブラックロード -危険度倍増版- 嵐 よういち (著) グアテマラのパナハチェルの、村岡邸で読んだ本。昔どこか別の場所でこの本をちらっと読んだことがあるが、村岡邸でほとんど読破させてもらった。 最初のページにある「危険度」「差別度」「美人度」(←旅行って殿方だけのものなのね?)でランクされた世界地図が、彼の世界観をよくあらわしていて、印象的だった。 それよりも印象的だったのは、彼の度を越した傲慢な書き口。 「お前は、いったい、何様やねん!?」 とつっこみたくなる文章で終始している。傲慢もここまでくると、ユーモアに見えてきて、かなり笑える。 ハイヒールを履いた女性の足音に脅かされ、憤慨した彼は、「バカ女」、「アフリカにでも売り飛ばしてやろうか」と(もちろん心の中でだけど)コメントする。タイのバーでボッタクリの値段を吹っかけられた日にゃ、「俺を一般の旅行客と思っているらしい」とくる。 「じゃあ、一体、あんたは誰やねん!?」 といいたくなるでしょう? 最初は彼の口調にムカついていたが、読みすすめていくうちに、かなり笑わせてもらっていることに気付き、最終的に、「この本は彼の傲慢な口調があってこそ、面白く出来ているのだ」と思えるようになっていた。 本全体を通して、危険情報のみならず、日本人に対する差別について読者の意識を促しているところは感心した。 スポンサーサイト
【2005/06/24 18:07】
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