旅人の読書ノート
2年にわたる世界旅行中に読んだ本の書評。本にまつわる旅行のエピソードを添えて。
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Silent spring
Silent Spring
Silent Spring
Rachel Carson (著)

 1960年代に発表された直後から、全米で大きな波紋を呼び、DDTの廃止、各種の環境保護法の制定までに至った、「エンヴァイロメンタリズム」の原点と呼んでもいい、記念すべき本。

 私は、2003年にカリフォルニア州大学環境学修士号過程に入学した。「環境学を専攻する学生なら必ず読むべき本」として最初の授業の課題で与えられたのがこの本である。

 農薬の毒性、拡散性、それらを開発し販売、散布する人達の無知、無関心、モラルの無さが本全体を通して指摘されている。読んだ後には食欲が無くなる内容なので、ダイエットをしている人にはオススメ。
 
 毎年何万もの化学物質が開発され、それらが私達の日常生活に入り込む危険性を、40年も前から訴えているのだから、現状は良くなっているのだろうか?それとも悪い方に突き進んでいるのだろうか?お金にさえなれば人や自然を殺すこともいとわない精神の大企業や政治家に支配されている世の中だから、きっと後者の方だろう。

 この本の出版から40年も経った現在、化学物質乱用の危険は大きくなったのか、緩和されたのか?21世紀の現状をレイチェル・カーソン自身はどう評価しているのか、フォローアップの本を書いて欲しい。

沈黙の春
沈黙の春
レイチェル・カーソン(著)






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【2005/07/13 07:54】 トラックバック(0) | コメント(1) |
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梅原猛の授業 仏教 - 梅原 猛 (著)
梅原猛の授業 仏教
梅原猛の授業 仏教
梅原 猛 (著)

 外国を旅行していると、外国人にしょっちゅう訊ねられるのが「日本の宗教」。義務教育過程で宗教教育をまったく受けなかった私達は、
「ブディズムとシントー。だけど私達はあまり宗教的ではない」
と答えるしかない。

 宗教心を持つかどうかは個人の選択だが、自国の宗教について無知であることは、とても恥ずかしい事だと改めて感じた。

 この本は、梅原猛が、京都の洛南高等学校付属中学校で12回にわたって行われた、宗教の授業をまとめたものである。

 日本の仏教の歴史、各宗派の宗教観、政治的に歪められ押し付けられた宗教観、他の宗教との違い、現代社会と仏教、などが、中学生に向けて語られている。とても読み易く、すんなりと理解できた。

 学生時代に外国を歩く楽しさに目覚めてから、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教と勉強してきた。文化を理解するには宗教の知識が絶対に必要だからである。セム族一神教はとても分かり易い。だから世界に広く伝播したのだろう。
 
 一方、仏教は難しい。今までいろいろな仏教の入門書を試してみたが、どれも難しすぎて、短気な私はすぐに音を上げてしまった。

 そんな私でも、この本はよく理解できたと思う。実質上、この本が私の初めての仏教入門書になった。「こんなこと、私はこの年になるまで知らなかったのか!」と、思わされる事柄がたくさん書かれていた。洛南高等学校付属中学のみなさんは、若いうちから、こんなありがたい話を聞き、理解できて、ラッキーだな、と羨ましく思った。

 日本人として知っておくべき宗教の知識が詰まっています。絶対のオススメ!

【2005/07/13 07:27】 トラックバック(0) | コメント(0) |
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食べるアメリカ人 加藤 裕子 (著)
食べるアメリカ人
食べるアメリカ人 加藤 裕子 (著)

 アメリカに住んでいると、アメリカのまずくて不健康な食生活につくづく嫌気がさしてきて、「やっぱり、和食がいちばん!」と思えるようになってくる。
 かといって、日本の食生活も欧米化、とくにアメリカ化され続けていて、今や、日本人は食文化についてアメリカ人のことを笑い者にできなくなってきている。
 消えつつある日本の和食文化を、どうにか救うために、本でも書こうと真剣に考えている。
 そんな時に、リサーチしてて見つけたのが、この本。
 アメリカの奇怪な食文化が、アメリカ開拓時代にまで遡って説明されてある。
 著者の加藤裕子さんのアメリカでの生活は長くなかったと見受けられるが、短期間の生活をもとにこれだけ書ける、彼女の観察力、情報収集力には、脱帽させられる。

【2005/06/23 13:35】 トラックバック(0) | コメント(0) |
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理想の国語教科書  齋藤 孝
理想の国語教科書
理想の国語教科書 齋藤 孝 (著)

 日本と世界の文豪の作品の抜粋を、読みやすくルビを打ち、難しい語彙には説明がついていて、小学生のみならず、大人でも充分楽しめる、まさに理想的な国語の教科書。
 抜粋はそれぞれ2~5ページなので、簡単に読み切れる。また、今まで読んだことがなかった名作のサンプリングにもよい。
 この本に抜粋として紹介されている作品は、作品全体を読んでみたくなるものばかりだった。
【2005/06/22 04:06】 トラックバック(0) | コメント(0) |
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